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振り返り④題詠blog2014_深影コトハ

この10首は、吐き出すまでがとても苦しかったな、と思い出しています。
相性の悪いお題が重なったのか、心情的に短歌が詠み辛かったのか…
いずれにせよ、私の未熟さが露呈する仕上がりになっています。

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031:栗 栗鼠のような瞳濡らして小娘は喪い方すら心得ていた
勝てないな、と思います。自分が若いことを知っている娘には。
短歌をはじめて今年で10年、そんな感想を抱くようになった自分に苦笑…。

032:叩 叩いたらやわらかかった 生きていくしかないんだねきみもわたしも
生きている物は皆、ぐにゃり、としている。
あたたかく、弱く、しなやかに、頼りなげに、生命力に追い立てられるように生きている。

033:連絡 私から連絡することはもうない (なら消去してしまえばいいのに)
元恋人の連絡先を、別れた瞬間に消してしまう人がいる。かと思えば、いつまでも残しておく人もいる。
そこにあるのは未練ではない何かだと思う。でもそれが何なのかは分からない。

034:由 貴方には席を立つ自由 私には泣かない自由が許されている
「泣かないから強い」と誰が決めたのだと、いつも思う。
けれど、「泣かない自由」「席を立つ自由」を知る私は、少なくとも弱くはないのでしょう。

035:因 玉ねぎはいつも誰かに刻まれる 落ちる涙の原因として
泣いていたのは玉ねぎのせいだよ、って言うのは1つの形式美。
真相は甘く甘く、飴色になるまで煮込んでしまえば良い。

036:ふわり 終末の兆しと思う 覚えのない柔軟剤がふわりと香る
変化は敏感に「嗅ぎ取る」モノ。鼻の悪い私にはあまり理解のできない感覚でしたが、
心が離れていくのを「匂い」で感じとってしまう人もいるのですね。

037:宴  蟹の甲羅さばいた鋏で封を切るあの娘の披露宴ノオ知ラセ
悪気はないのですが、同じハサミを使い回しました。
一人暮らしの家にはハサミが1つしかなかったのです。

038:華 万華鏡 インフルエンザの夢の中 君の影だけ裏返ったまま
高熱に浮かされているときくらいせめて静かに落ち着いた夢を見たいのに、
そういう時に限って、極彩色のやたら喧しい夢を見るのです。

039:鮭 君は多分ブルームーンを飲みながら猫に鮭缶開けている頃 
とにかくお酒が好きな人でした。きっと今夜もどこかのBarで飲んでいる。
素敵な名前のカクテルをたくさん知っていて羨ましかった。私もお酒に強ければ良かったのに。

040:跡 タグ付けが出来ない人といる朝の海に向かって消える足跡
生涯忘れないと思う、ハイヒールを濡らして歩いた朝焼けの海岸線。
オール明けの腫れぼったい電車のなかで作った作品です。




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プロフィール

深影コトハ

Author:深影コトハ
半熟者の歌詠みです。
題詠blog2014完走できたごほうびにこっそりTwitterはじめました。
@cotoha_mikage

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